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オギヨディオラは韓国の舟漕ぎの掛け声。1958年生まれのオヤジが趣味という数々の島々をたゆたいながら人生の黄昏に向かっていく


by mihira-ryosei
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或る薩摩行 上 ~とんかつ編~

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 連休に鹿児島へ出かけた。伊万里牛の佐賀と迷ったあげく、鹿児島のとんかつを選択した。動機はそれだけである。『九州味めぐり~大人を納得させる九州・沖縄・韓国の100店~』(日本経済新聞社)を穴が開くほど読んだ。鹿児島についたのは夕方、鹿児島県歴史資料センター黎明館、西郷洞窟、城山、南州終焉の地、南州墓地をあわただしく巡った。実は西郷に興味がある。
 投宿後お目当ての「味のとんかつ 丸一」にでかける。危うく閉店間際であった。本に書いてある通り、注文を聞いて目の前で肉をカットする。食後も豚肉についての大将の情熱あふれるお話を聞いた。極上の鹿児島産黒豚、しかも愛情がたっぷりと注がれたもの、不味いはずがない。ジューシー、分厚いのに柔軟、上質の豚肉だけにみられる香りと肉自体の味、さすがといえる。しかしである、なにせ350グラムにもなる巨大なとんかつである、10分も揚げるとどうしても衣が香ばしさを通り越して、やや苦い。そして硬い。僕としては200グラム程度で衣もさくっと揚げてほしい。でも店は満員、鹿児島の人々は満足しているのだからまあいいか。
 ついでにこの本にある「焼酎バーよかばん」に行くが、満席。のぞいた感じは本の挿絵のような落ち着いた雰囲気ではなく、がやがや雑然とした様子、満席でも悔しくなんてあるものか。結局どっちも僕は納得とまではいかなかった。
 友達に聞いた焼酎バー「S.A.O」、うまい焼酎ですっかり機嫌を直す。単純である。西郷の「敬天愛人」ならぬ「敬食愛酒」。
by mihira-ryosei | 2005-10-10 23:20 | 旅行