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オギヨディオラは韓国の舟漕ぎの掛け声。1958年生まれのオヤジが趣味という数々の島々をたゆたいながら人生の黄昏に向かっていく


by mihira-ryosei
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韓国のオイシイ店2 全州の石焼ピビンパ<年末韓国紀行2> 


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  韓屋生活体験館にチェックインすると直ちに行動開始。ここはなんといっても食の全州(チョンジュ)である。情緒のある韓屋地帯も足早に抜けて、繁華街に向かう。全州郵便局前のカジョクフェガン(家族会館)である。場所の説明は不要だ。誰でも知っている店である。数年前仕事でここに来たときにも、タクシーの運転手に「どこかおいしいところへ」といいうと連れてこられたところである。 明るく清潔で、広くゆったりした店内に入り、石焼ビビンバ定食を注文。ババババッとおかずが並ぶ。一品一品が確かに旨い。大好物のケランチム(韓国の茶碗蒸し)も来た。モジュという漢方のお酒をたのむが、これは甘すぎる。

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そしてついに石焼ビビンパが登場。色彩の美しさ、香り、さすがである。これを無慈悲にもかき混ぜる。ピビンは韓国語の動詞ビビダ、混ぜる。パップはご飯。よって混ぜに混ぜなければならない。日本人はこの点で遠慮がある。チラシ寿司ではないのだ!混ぜよ!混ぜるのだ!それが美味しさの秘訣なのだ。よって韓国人は、カレーライスも、スパゲティミートソースも、親の仇のように混ぜて混ぜて混ぜまくる。日本人のピビンパの中途半端な混ぜ方には常々不満を覚えている。「もう少し混ぜたほうがいいですよ」とアドバイスしても、「ええ、まあ」などとお茶を濁す。実にけしからん話である。それはさておき、カジョクフェガンのピビンパ、韓国人のスタッフが、「ああソウルで食べているのは本当にピビンパだったのか」と呟いている。絶賛である。
 店を出るとき、名刺をもらった。名刺の表に、「郷土伝統飲食ビビンパ指定業所1-1号、郷土伝統飲食調理経営大会最優秀賞、郷土伝統飲食調理競進大会大賞、日本鹿児島韓日交流ヘンサ市料理学校調理実演、良い食堂推進表彰状、全州固有飲食保全対策委員会委員、現在全羅北道郷土伝統飲食信義委員会委員、現在全州郷土伝統飲食審議委員会委員」とある。立派である。まさに全州の名門にふさわしい。裏を見ると、「2001年ロスアンジェルス韓人祝祭参加、2001年日本国際飲食セミナー参加、全州市伝統ピビンパ指定業所、株式会社全州コンソーシアム業所、ソウル88オリンピック奉仕賞、2002年ワールドカップ優秀業所、KBS1テレビ出演、KBS2テレビ出演、MBCテレビ出演、SBSテレビ出演、日本NHKテレビ出演、全羅北道郷土飲食研究会理事、日本フジテレビ出演、IFFE全州国際醗酵食品エキスポ理事」・・・もうええわ。
 二次会では、トンドンジュ(どぶろく酒)と豆腐キムチなどで深夜まで過ごし宿へ。

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 僕、O君とT君の三人が4畳半ほどのオンドル部屋に寝る。O君がシャワーを浴びている隙に布団を敷き、T君と両端の場所を押さえてしまう。O君が寝ることになった真ん中は、オンドルの温度が高く、一晩中、「熱い熱い」とうめいていた。僕はT君のいびきがうるさく寝付かれず、T君は寝付いた僕の歯軋りがうるさくて目が覚めた。翌日も翌々日も見苦しい言い争いが続くことになる。このように、古都全州の韓屋のオンドル部屋の零下の夜が過ぎていった。
 下の写真は翌朝にでた食事、こっちの塩辛やテンジャンチゲ(味噌汁)はもしかしたら、昨夜のピビンパよりうえかも、でもあの名刺には勝てない。

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by mihira-ryosei | 2006-01-01 20:53 | 韓国なんでも