薄ミノとテールのスープ
2006年 12月 03日
寒くなってきた。テールスープが食べたくなってきた。といわけで、いつもの「近江畜産」(京都市北区)に行ってみたが、「今日はテールがよく出てね、もうあらへん」ということなのだ。そこで、母から聞いていた店に。京都市南区東九条、映画「パッチギ」発祥の地である。その店、丸橋商店は、生ホルモン専門の店である。愛想のいいおばちゃんが対応してくれる。「今日はよう出る」ということだが、テールは残っていた。ついでに蜂の巣はと聞いてみると、「今は無い、夕方に検査が終われば入る」とのことである。新鮮だろうし、信用もできそうだ。
「テールと一緒に煮込んで、うまいもんないですか」
「ミノ、それも薄いミノはどやろ。もともとミノはハチノスの続きやからね」
「ほなら(スープに)入れてみよか」
「安しとくよ。あんたのお母さんも知ってるし。(グラム)200円やけど、150円でええわ」
「こんなにいっぱいは要らんわ」
「煮たら、縮むから」
というわけで、薄ミノの調理方法を聞いて、がさっともらって帰る。蜂の巣はきれいに表面を
洗浄して売ってくれるようなので、今度、買いに来よう。
テールをざっと洗って、大鍋で二度煮る。薄ミノは、洗ってから、小麦粉をまぶして表面
の脂分を掃除し、茹であげる。おばちゃんが言ったように硬く縮まったミノを再び、洗い、刻む。あとはにんにくを放り込んで、ひたすら煮込むだけだ。途中、薄ミノから出てくる脂の多さに驚く。何度か、オタマですくい上げる。
煮ること、5時間で完成。
薄ミノは、確かに蜂の巣と風味が似ている。また、ぷよぷよと柔らかい。こんなことなら刻む必要はなかった。
テールスープ・・・世の中にこんな美味いものがあるのだろうか。電気職人、三ヶ月を経過した息子が、しみじみと呟く。
<丸橋商店 075-661-3679>
by mihira-ryosei
| 2006-12-03 22:42
| キッチン