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オギヨディオラは韓国の舟漕ぎの掛け声。1958年生まれのオヤジが趣味という数々の島々をたゆたいながら人生の黄昏に向かっていく


by mihira-ryosei
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薄ミノとテールのスープ

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 寒くなってきた。テールスープが食べたくなってきた。といわけで、いつもの「近江畜産」(京都市北区)に行ってみたが、「今日はテールがよく出てね、もうあらへん」ということなのだ。そこで、母から聞いていた店に。京都市南区東九条、映画「パッチギ」発祥の地である。その店、丸橋商店は、生ホルモン専門の店である。愛想のいいおばちゃんが対応してくれる。「今日はよう出る」ということだが、テールは残っていた。ついでに蜂の巣はと聞いてみると、「今は無い、夕方に検査が終われば入る」とのことである。新鮮だろうし、信用もできそうだ。
 「テールと一緒に煮込んで、うまいもんないですか」
 「ミノ、それも薄いミノはどやろ。もともとミノはハチノスの続きやからね」
 「ほなら(スープに)入れてみよか」
 「安しとくよ。あんたのお母さんも知ってるし。(グラム)200円やけど、150円でええわ」
 「こんなにいっぱいは要らんわ」
 「煮たら、縮むから」
 というわけで、薄ミノの調理方法を聞いて、がさっともらって帰る。蜂の巣はきれいに表面を
洗浄して売ってくれるようなので、今度、買いに来よう。

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 テールをざっと洗って、大鍋で二度煮る。薄ミノは、洗ってから、小麦粉をまぶして表面
の脂分を掃除し、茹であげる。おばちゃんが言ったように硬く縮まったミノを再び、洗い、刻む。あとはにんにくを放り込んで、ひたすら煮込むだけだ。途中、薄ミノから出てくる脂の多さに驚く。何度か、オタマですくい上げる。
 煮ること、5時間で完成。

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 薄ミノは、確かに蜂の巣と風味が似ている。また、ぷよぷよと柔らかい。こんなことなら刻む必要はなかった。
 テールスープ・・・世の中にこんな美味いものがあるのだろうか。電気職人、三ヶ月を経過した息子が、しみじみと呟く。 

<丸橋商店 075-661-3679>
by mihira-ryosei | 2006-12-03 22:42 | キッチン