エピフォンのカジノ購入顛末
2007年 04月 22日
今から26年前、初のボーナスで、アコースティックギターを買った。東海楽器のCat`s Eye。5万円した。以来、ギターを購入することはなかったのだが、2年前の春、どういうきっかけかわからないが、ギターが欲しくなった。数ヶ月、毎日のようにWebをのぞいた。楽器屋を訪ねるようになった。最初は、Martin OOO(トリプルオー)エリック・クラプトンのモデルを求めていた。軽快で。フィンガーピッキングスタイルに適したものである。結局、7月、東京・御茶ノ水のギターショップをはしごして試奏しまくった。
Martinの新品は音が硬い気がした。買うなら中古品(ビンテージもの)だと思ったが、とても手が出ない。そこで、OOO型ではあるが、国産・K-Yairi の 「WG-1100」にした。価格は初代ギターの4倍以上であった。「生涯大事にする」とギターに誓ったのはいうまでもない。
ところが、昨年、32年ぶりに開催した中学の同窓会をきっかけに、バンドを結成することにになった。半年以上も、アコースティック・ギターで参加していたのだが、最近は、練習曲としてビートルズの初期のナンバーを、ガンガンやるようになり、エレキが欲しくなった。
また、Yahooオークションや楽器のWebサイトをのぞくことが多くなった。いろいろ迷ったあげく、結局、ジョンレノンが使っていたギター、「EpiphoneのCasino」に絞った。理由は、簡単。ジョン・レノンと同じものが持ちたかったからである。
このエレキギターはセミアコ(セミ・アコースティック)といって、フォークギターよりはボディーは薄いけど、中は空洞になっている。シャープな音から、丸い、深みのある音まで出るので、リードギターによし、リズムギターによし、ジャズでも使われる。
1964年、ポール・マッカートニーが、Epiphoneを入手。彼はこのギターで、「涙の乗車券」や「タックスマン」のギターソロに使用したようだ。Epiphoneといえば、ジョン・レノンの専売特許のように思われているが、ビートルズに持ち込んだのは、実は、ポールであった。ポールの薦めで、ジョンもジョージも使用し始めた。1966年の日本公演でもその姿を見ることができる。
ジョンとEpiphoneのCasinoがしっかりイメージされたのは、映画「レット・イット・ビー」である。特に、屋上のコンサートにおけるCasinoは、目に焼きついている。最近も、この屋上コンサートも見ることができた映画「イマジン」で、このギターに再会した。(写真一番上、ジョンが実際に使用したギター)
数ヶ月におよぶ検討の末、購入したのは、85年の日本製。アコースティックなので、使い込んだ中古品で、品質がよい日本製(韓国製もあるが・・・)にした。
今日、日曜日を待ちかねていたように、友人の家に行き、アンプを使って音を出してみた。柔らかな響き、いいな~。「生涯大事にします。もう、Gibsonが欲しいなんていいません。」
by mihira-ryosei
| 2007-04-22 21:53
| 映画・音楽