2005年映画ベスト10 私家版
2005年 12月 11日
劇場、DVD、ビデオ問わず、今年見た映画は23本。その中から今年のベスト10を選んでみることにする。
第1位 パッチギ(日本)
第2位 ALWAYS 三丁目の夕日(日本)
第3位 モーターサイクルダイヤリーズ(イギリス・アメリカ合作)
第4位 グッドバイ レーニン(ドイツ)
第5位 バタフライ エフェクト(アメリカ)
第6位 大統領の理髪師(韓国)
第7位 ニューオリンズトライアル(アメリカ)
第8位 ストレイト ストーリー(アメリカ)
第9位 レイ(アメリカ)
第10位 インタープリッター(アメリカ)
なんといっても上位2作の日本映画が今年最大の収穫である。60年代末、50年代末という近過去を活写し、時代と文化の匂いを十分発散したうえ、お話では心を揺さぶりに揺さぶってくれた。なお、「パッチギ」は、京都、東九条、在日という文脈でこれはもう僕の家族史にも連なってしまう映画であるが、甘い点を加える必要もなし。傑作である。恋人が病気で死んだり、死んだ嫁ハンが生き返ったりする安物の「泣ける」映画じゃない。心から泣けるいい映画なのだ。
「モーターサイクルダイヤリーズ」は、チェ・ゲバラの青春時代を描いたロードムービーである。革命家チェを生んだ土壌、叙情的なエピソードと風景、50年代の中南米の現実が痛いほど鮮やかである。
「グッドバイレーニン」は、社会主義と資本主義、劇的にずれてしまった時代の断層に落ち込んでしまった母親と彼女を気遣う息子を描いている。息子が母親のために大芝居を打つあたりは、ドイツの「吉本新喜劇」さながら。
ハラハラドキドキの「バタフライエフェクト」、名優の緊張感あふれる共演の「ニューオリンズトライアル」、いかにもイイ話しの「ストレイトストーリー」、天才レイチャールズの生涯の生涯を描いた「レイ」、ニコール・キッドマンにずっと見とれていた「インタープリッター」、アメリカ映画は今年も楽しませてくれました。でも胸の奥の奥までぐっとくるものは無かった。
韓国映画は韓流ブームのせいでつまらない恋愛モノが氾濫し、不作。「シルミド」は見る勇気がなかった。「オールドボーイ」は不愉快感しか残らなかった。「子猫をお願い」は迫力不足。その中で、「大統領の理髪師」は、朴独裁政権の発生から末路までを理髪師の家族史、つまり庶民の生活史から、韓国現代史を再現したものである。テーマからいってもう少し面白い映画になってもよかったテーマである。ソンガンホが好演。
第1位 パッチギ(日本)
第2位 ALWAYS 三丁目の夕日(日本)
第3位 モーターサイクルダイヤリーズ(イギリス・アメリカ合作)
第4位 グッドバイ レーニン(ドイツ)
第5位 バタフライ エフェクト(アメリカ)
第6位 大統領の理髪師(韓国)
第7位 ニューオリンズトライアル(アメリカ)
第8位 ストレイト ストーリー(アメリカ)
第9位 レイ(アメリカ)
第10位 インタープリッター(アメリカ)
なんといっても上位2作の日本映画が今年最大の収穫である。60年代末、50年代末という近過去を活写し、時代と文化の匂いを十分発散したうえ、お話では心を揺さぶりに揺さぶってくれた。なお、「パッチギ」は、京都、東九条、在日という文脈でこれはもう僕の家族史にも連なってしまう映画であるが、甘い点を加える必要もなし。傑作である。恋人が病気で死んだり、死んだ嫁ハンが生き返ったりする安物の「泣ける」映画じゃない。心から泣けるいい映画なのだ。
「モーターサイクルダイヤリーズ」は、チェ・ゲバラの青春時代を描いたロードムービーである。革命家チェを生んだ土壌、叙情的なエピソードと風景、50年代の中南米の現実が痛いほど鮮やかである。
「グッドバイレーニン」は、社会主義と資本主義、劇的にずれてしまった時代の断層に落ち込んでしまった母親と彼女を気遣う息子を描いている。息子が母親のために大芝居を打つあたりは、ドイツの「吉本新喜劇」さながら。
ハラハラドキドキの「バタフライエフェクト」、名優の緊張感あふれる共演の「ニューオリンズトライアル」、いかにもイイ話しの「ストレイトストーリー」、天才レイチャールズの生涯の生涯を描いた「レイ」、ニコール・キッドマンにずっと見とれていた「インタープリッター」、アメリカ映画は今年も楽しませてくれました。でも胸の奥の奥までぐっとくるものは無かった。
韓国映画は韓流ブームのせいでつまらない恋愛モノが氾濫し、不作。「シルミド」は見る勇気がなかった。「オールドボーイ」は不愉快感しか残らなかった。「子猫をお願い」は迫力不足。その中で、「大統領の理髪師」は、朴独裁政権の発生から末路までを理髪師の家族史、つまり庶民の生活史から、韓国現代史を再現したものである。テーマからいってもう少し面白い映画になってもよかったテーマである。ソンガンホが好演。
by mihira-ryosei
| 2005-12-11 17:34
| 映画・音楽