究極のホルモン焼き <年末韓国紀行4>
2006年 01月 04日
群山を出てから4時間弱、大都市ソウルに到着。今朝まで大雪原を見ていたと思うと不思議な気がする。ホテルにチェックイン後、夕食へ。メニューは、コプチャンクイ。小腸の焼肉である。まさに僕のとっておきの店である。ソウルでもコプチャンチョンゴルというホルモン鍋は数多くあれど、コプチャンクイの店はさほど多くない。江南のキョデ(教大、つまり教育大)あたりが有名だが、僕のオススメの店にはかなわない。
ありふれたというよりも、殺風景なといった方が似合う街角のその一点だけに、ソウル中のエネルギーが充満しているようなところがある。その店、「ファンソ コプチャン」(黄牛小腸)は地下鉄2号線ハプチョン(合井)駅近くにある。店が満員だったので、厳寒の外で20分ほど並んで入る。満員、煙、匂い、そしてなによりみんな大声で話すので騒々しいことこのうえない。もう何十回と来ている店だが、ワクワクする。メニューはいろいろあるが、僕はコプチャン一筋である。
四角い鍋に真っ白い腸がつながったまま並べられてでてきた。切り口から見える中は黄色かったり妙に濁っていたりいろいろあるが、深く考えない。ザクッと切ったジャガイモ、玉ねぎをのせて、調味料をふりかけ、焼く、それだけである。ときおりくるくる回しながら火を通し、硬くなってきたらハサミを入れる。キムチは当然ながら、生レバー、生センマイはお変わり自由である。お姉さんの許可がでたらぱくつくのみである。
人間が嬉々として獣に堕ちていくようだ。みんなやたらギラギラして、テンションも高い。この店の声が大きいのも理解できる。寿司屋の騒がしさとは違うのだ。野生の叫びなのだぁ~!
食べ終えるというより、気がつくと無くなっている。すかさずコプチャンのエキスがこびり付いた鍋で仕上げのポックンパップ(焼き飯)を注文する。あたりまえのことだが、これがまたまた旨いのである。おこげまでスプーンでごりごりこそげとって飽きることがない。
この店、チェーン展開はしないそうである。立派ではないか。さらに最新情報を。壁にとりつけてあった赤と黄色の派手な看板を見ると、「再開発のために仕方なく店を移転します」と、この駅から二駅ほど離れたマンウォン駅2番出口前で3月末から営業とのことである。ハプチョンではないのでお間違えなく。
二次会は地下鉄で。新村駅下車、延世大学近くの民俗酒場でドンドンジュを飲む。これまた凄い喧騒。三次会は??
どーんと来い!
by mihira-ryosei
| 2006-01-04 21:36
| 韓国なんでも