オギヨディオラは韓国の舟漕ぎの掛け声。1958年生まれのオヤジが趣味という数々の島々をたゆたいながら人生の黄昏に向かっていく


by mihira-ryosei
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かもめ食堂

 
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 5月4日、満員立ち見の京都シネマで観た。
 この映画は、フィンランド・ヘルシンキで食堂を開業した主人公の日本人女性(小林聡美)の繁盛記ではない。また、彼女が次々とつくりだすおにぎりをはじめとする日本料理、さらに最も注文の多かったコーヒーとシナモンロールは食欲をおおいにそそるものの、料理そのものを極めた「タンポポ」のようなグルメ物語でもない。
 目をつぶって地図を指さしたヘルシンキに何かを求めてやってきた奇態な日本人女性(
片桐はいり)、20年看病をしていた両親が逝ってフィンランドにやってきた中年女性(もたいまさこ)、そして主人公も含めて、三人の日本人女性がどういう過去を持っていたのかは結局中途半端にしか明らかにならない。この三人、互いの過去や現在の思考に対しては非常に慎重な態度をとる。だから三人の葛藤を通じた友情物語でもない。
かといって、フィンランドの文化・自然、フィンランド人気質にとことん迫るという意気込みもみられない。これも中途半端なのだ。
 このようないまいちの突っ込みの足りない素材をたくさん集めて、三人の個性的な女優できりっとしめたら、具合のいい癒しと優しさ、ちょっとおかしい、ほのかに哀しい映画ができた。
 でも「寝ずの番」の方がよかったかな。
by mihira-ryosei | 2006-05-06 10:14 | 映画・音楽