オギヨディオラは韓国の舟漕ぎの掛け声。1958年生まれのオヤジが趣味という数々の島々をたゆたいながら人生の黄昏に向かっていく


by mihira-ryosei
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胸を打つ不朽の名作ドラマ モレシゲ(砂時計)

 
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 実をいうと、「冬ソナ」は歌えるが、見たことはない。「チャングム」はテレビ画面をながめた程度である。夢中になって見た韓国ドラマは、なんといっても「ホジュン」、次は「イヴのすべて」だろうか。そして、この1ケ月、毎週末、心を揺さぶられたドラマが、このモレシゲ(砂時計)である。1995年韓国で放映され、60%を超える視聴率を記録した。単なる大ヒットドラマではない。1980年の光州事件が、このストーリーを深く突き刺している。なんといっても、韓国の人々にとっては、はじめて映像表現で見た衝撃の事件なのだ。この事件当時、僕は大学4回生。デモに加わり、ハンドマイクを持ち、光州事件のことを訴えた。事件のドキュメンタリー映画上映会にも参加した。しかし当時、韓国では光州事件はタブーとされ全貌を知る人はきわめて少なかった。 ドラマは軍隊が自国の民衆を殺戮するという光州事件を前後して、独裁と民主のせめぎあいから1979年の朴大統領暗殺、「ソウルの春」、その後のまた再びの軍政という80年代前半をまでを背景に、3人の若者を中心に展開される叙事詩である。といっても政治ドラマではない。無二の親友でありながら、裏社会に成り上がっていくパク・テスと正義派の検察官カン・ウソク、そして、学生運動家に挫折し、反発していたカジノ王としての父親のあとを継ぐユン・ヘリンの三人を中心に、友情、恋愛、彼らをとりまく家族、仲間、同志、組織が活写されている。また、裏社会から資金を吸い上げていく政府の機関(KCIAのことなのだが)もリアルに描かれている。機関メンバーの人物像も興味深い。パク・テス役のチェ・ミンス、カン・ウソク役のパク・サンウォン、ユン・ヘリン役のコ・ヒョンジョン、三人の演技が素晴らしい。なかでも、ミスコリアのコ・ヒョンジョンの熱演が強く印象に残っている。脇を固める役者も実にいい。まさに韓国ドラマのすべての要素を兼ね備えた最高のドラマである。8月からDVDレンタル開始。知名度がないからいつでも簡単に借りることができた。 
by mihira-ryosei | 2006-10-13 00:10 | 韓国なんでも