オギヨディオラは韓国の舟漕ぎの掛け声。1958年生まれのオヤジが趣味という数々の島々をたゆたいながら人生の黄昏に向かっていく


by mihira-ryosei
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連休日韓映画三本立て

 5月の連休後半。例によって、テールスープをつくった。最近はむしろ主役を食いつつあるミノとハチノス入りである。阪神も弱いので、久しぶりにDVDを借りた。昨日の夜から朝方まで2本。今日の午後から1本。三本立て。O君の好きなジミー・スコットのアルバムを聞きながら書いている。 

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 『トンマッコルへようこそ』 原題は、『ウエルカム・トンマッコル』で、そのまんま。じゃあなぜわざわざ、邦題は「ようこそ」なのか。村にやってきたアメリカ人だけを意識したように思われるからかな。いやいや、じゃあ原題はなぜ?韓国語でいらっしゃいませという意味の「オソオシプシオ」でもいいと思うが。調べていなのでわかりません。どうでもいいね。韓国では1200万人を動員したという大ヒット映画なんだけど、とにかく題名が不思議だ。
 トンマッコルとは、子供のように純粋な人々の村という意味。朝鮮戦争も、仁川上陸作戦が終わっている頃というから、一気にプサン近くまで攻め込んだ北朝鮮軍を、今度は国連軍が反撃にでて、北側に追い返し、38度線越えてピョンヤンに迫ろうという時期に、開戦を知らないどころか、銃などの武器も知らない村びとが暮らすユートピアが舞台である。そこに迷い込んだ、北朝鮮軍人、韓国軍人、国連軍であるアメリカ人が、当然激しく葛藤し対立しながら、村人との交流の中で互いに心を通わせ、国連軍の爆撃から命を賭して村を守ろうとする物語。無さそうで、絶対無い話ではある。でも面白かった。トンマッコルの美しさ、人々のとんでもない純朴さが、見事に描かれている。そのことと、民族同士が殺しあう戦争の凄惨さが、のこのこ朝鮮半島にまでやってきた国連軍、実態はアメリカ軍のバカバカしさが、あまりにも極端に対置されている。こんなファンタジーでクソリアルな映画は韓国でしかないだろうな。映像が美しく、研ぎ澄まされている。俳優もよい。最後はちょっと泣いてしまった。でも南北力をあわせて、アメリカや日本と戦おうなんて考えないでくださいね。


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 『ユア マイ サンシャイン』 
 またタイトルの話になるが、原題は、『ノヌン ネ ウンミョン』(君は僕の運命)。この映画のエンディング・クレジットの間、有名なスタンダードナンバーの替え歌「ユア マイ サンシャイン」が流れて、じわっとくるので、この邦題は原題よりいいかもしれない。
 大好きな、大好きな女優、チョン・ドヨンの主演映画。1997年、ソウル・大学路(テハンノ)の映画館で、勉強したての韓国語のレベルだからもちろんほとんど理解できていなかったが、とにかく『接続』を見て、映画にも、チョンドヨンにも魅了された。その後、『我が心のオルガン』、『ハッピイエンド』、『人魚のいた島』、『スキャンダル』など見てきたけど、この『ユア マイ サンシャイン』は、間違いなくチョン・ドヨンの傑作だと思う。
 実話を題材にしているという。田舎町、昼間はタバン(茶房)につとめ、コーヒーの出前を名目にした体を売り、夜もクラブで酔客の相手をする女性が、牧場に勤めるダサい男に一目ぼれされ、恋に落ち、結婚する。しかし、彼女がエイズに感染していることがわかり・・・・という話。タバンを舞台にした映画では、『チケット』という哀しい物語が過去にあった。昔、タバンを単なる喫茶店だと思って(単なる喫茶店として利用している人は男女ともいる、これが韓国)、店に入って、なんか雰囲気がちがうな・・・ということはあった。とにかく、狂うほど人を一途に愛して愛して愛しぬくという映画なのだ。そこまで愛される女性として、チョン・ドヨンはふさわしいと思うよ。なんだそりゃ。そんで、本当に最近結婚してしまった。
 映画の後半、かなり泣いてしまった。情けない。


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『ゆれる』
 この映画を観て、西川美和という監督(この映画では脚本も)に興味を持った。『蛇いちご』も見てみよう。オダギリ・ジョーと香川照之という俳優が、痛く締めつけられるほど繊細で、はらわたを掻きだされるほど激しい、兄弟の確執と愛情を表現している。舞台も、渓谷の吊り橋というのが、哲学的思索的でいい。二人にはさまれて死んでしまう真木よう子、とてもいい表情をする女優だ。
 う~ん、あまり書くことがなくなった。けど、今年見た映画で一番かもしれない。
by mihira-ryosei | 2007-05-06 18:15 | 映画・音楽