オギヨディオラは韓国の舟漕ぎの掛け声。1958年生まれのオヤジが趣味という数々の島々をたゆたいながら人生の黄昏に向かっていく


by mihira-ryosei
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韓国紀行 2007夏 ソウル三昧 2  韓牛付

ミュージカル 地下鉄1号線 


キム ミンギ 

今回も、地下鉄の話になる。
僕が、わずか三週間の韓国留学中、下宿生活をしていたのは、1996年8月、延世(ヨンセ)大学のある新村(シンチョン)であった。この夏、ヨンセ大学に籠城した学生たちを警察、軍が包囲するという実に物々しい状況であった。僕はカタコト以下の韓国語で、ヨンセ大学の学生たちと
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下宿生活をしていた。金敏基(キム・ミンギ)というシンガソングライターを知ったのは、学生たちとの交流を通じてであった。独裁政権下で放送禁止となった「アチミスル」(朝の露)という、今や第二国家といってもいい名曲をつくった人である。4集まである彼のCDを僕は帰国してから繰り返し聞いた。
 それから、ふたたびキム・ミンギの名前を聞くことになったのは、ミュージカル「地下鉄1号線」の演出家として、である。実はこのミュージカルは、初演が1994年というから、すでに僕が留学しているときには上演されていたのだが。なんと3000回を数える超ロングランとなっている。旅の前に、なんとなくこのミュージカルの存在を再認識し、見てみようと思った。当日の午後電話で予約してみた。土曜日は、4時と7時半の2回公演だが、すでに4時は完売とのこと、7時半
のにする。場所は、大学路(テハンノ)。小劇場が林立する芸術とパフォーマンスの街である。電
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話予約を当時までにしなかったのは、テハンノでの苦い思い出がある。留学しているときに、小劇場でミュージカルを見た。前日から友人に予約してもらい、劇場に向かった。地下の小劇場だったが、ロビーは大変な人だかりで、これは活気があるものが見られそうだと期待していたのだが、いざはじまってみると、客席には数人しかいない。そう、ロビーにいたのは、出演者、スタッフだったのだ。なんとも辛い数時間であった。お互いに・・・。そんなことがあったので、グズグズしていたのだ。なにせ3000回もやっているんだから、もう見る人はいないか、なんて考えて。キム・ミンギに失礼だった。火、木、土が日本語字幕、水、金、日が英語字幕。劇場では、背景説明と登場人物の解説が日本語で配られる。なにせ、韓国の歴史を背景に、韓国の匂いと色彩と音に満ちたミュージカルなので、予備知識があったほうが楽しめるとは思う。
 韓国の最も古い地下鉄1号線は、各地からの鉄道の中心、ソウル駅の地下を走る。停車駅は、今更ながら、個性的な街が多いなと感じる。清涼里(チョンニャンニ)駅もそのひとつで、ここには有名な売春地帯がある。

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 ミュージカルは、期待以上に素晴らしいものだった。韓国を、ソウルを理解する、最高の教科書でもある。
 「登場人物は、中国からやってきた朝鮮族の少女、混血児、浮浪者、売春婦など、韓国社会のいわゆる「底辺にいる少数者たち。彼らを通して韓国社会の矛盾、時代の痛みが、風刺とユーモアで描かれています。ヘビーな展開や、時にはグロテスクですらある表現に、はじめは戸惑うこともあるかもしれませんが、絶望の中から希望を失わず生きていこうとする姿にきっと深い感動を覚えることでしょう。」(KONEST http://www.konest.com)  
それにしても、本当によく笑ったなあ。音楽もよかったなあ。なにもかもがどうしようもなく、韓国で、ソウルなのだ。 
 もう一度見たい。
  
ちなみに、劇中にも紹介されていたが、地下鉄1号線は、100%日本の会社の設計施工である。日韓国交樹立にもとづく円借款による。建設後しばらくは、日韓の癒着、巨大な利権が動いた疑惑があると風説が絶えなかった。

旅の料理2 韓牛焼肉

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 韓国で、安くて美味い牛肉を食べることは難しくなった。韓牛専門店という看板を掲げる店は、高い。なんだかんだいって、アメリカ産を美味しく食べていたんだなと実感する。
 今回、韓国の知人たちがご馳走してくれた牛焼肉店。本物感をだすために、コックがテーブルまで来て目の前で肉を捌いてくれた。味はそこまでするだけあって、なかなかのもの。
 カンガンスルレ 駅三(ヨクサム)店 電話02-567-9233
*ヨクサムは、ミュージカル地下鉄1号線で、さんざんおちょくられていた、金持ちの象徴、江南地区のど真ん中。


 
 
by mihira-ryosei | 2007-08-18 13:26 | 韓国なんでも